2010年6月4日

「仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画」から 原亜矢子

原亜矢子は、1988年に小学館から出版された仮面ライダーBLACK小説版「仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画」のオリジナルヒロイン。

本書は(1988年当時の)小学生高学年向けだが、ヒロイン原亜矢子のヌードイラストが数点存在する。



プロフィール

名前:原亜矢子

職業:東星大学の学院生?

年齢:22歳

特技:水泳

趣味:音楽鑑賞(ドビュッシー)

概要

原亜矢子は仮面ライダーBLACKの小説版「仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画」に登場するオリジナルヒロインである。

生物遺伝学の権威である原研三郎教授の一人娘であり、本人も同研究室に所属している。







研究室のマドンナ的存在であり、多数の男性から言い寄られているが彼女を射止めたものはいない。

同じ研究室の遠山由利の結婚披露パーティーに参加中、気を引こうとする男性を軽く受け流していたが、ふと自分に熱い視線を送る男性、南光太郎の存在に気づく。興味を持った亜矢子は「あまり見つめないでくださらない。顔にあながあきますから……。」と茶化した挨拶で接触し、ウブな反応を見せる光太郎に好印象を抱く。

すると、亜矢子にふられた男性陣が、腹いせとばかりに会場の挨拶の中で亜矢子へ嫌味を言い放ち、気分を害した亜矢子は思わず会場を抜け出してしまう。

自分を気にかけて追ってきた光太郎の「潮風にでもあたればすっきりする」という一言から、バイクの二人乗りで海へ繰り出す。


海へ繰り出す光太郎と亜矢子

たどり着いた先の三浦半島の海岸では、光太郎と月光のきらめく海の中を生まれたままの姿で仲睦まじくじゃれ合い、一気に距離を縮めてゆく。

翌日も光太郎と終日デートをして、恋人同士となり、心の拠り所とするようになる。

性格

クールかつマイペースな性格をしている。
夜の海では、泳ぐためとはいえ、出会って数時間しか立っていない光太郎の目の前で服を脱ぎ始め、そのまま全裸姿になるという大胆さを持ち合わせている。


いきなり服をぬぎはじめる亜矢子


容姿

抜群のスタイルを持つ。

光太郎からは、「(結婚披露パーティー会場の)カウンターに軽くひじをつき、細くしなやかな指先で、形のいいあごを支えている。立った姿を見なくても、どれほどのスタイルの持ち主か十分想像できた。それに、ほりの深い、くっきりした顔立ち。」と評され、一瞬のうちにして光太郎を虜にしている。

歩き方についても「じつに上品な歩き方だ。静かな海を滑ってくるヨットだ。」と比喩している。



夜の海でも亜矢子の魅了は続き、泳ぐために生まれたままの姿を光太郎に披露している。光太郎は亜矢子の裸体を見て、「形のよい小さな頭、かたからこしまでのやわらかな流れのなかばで急激にくびれたウェスト、ほどよい曲線をえがくヒップからつま先にかけての長く細いしなやかなライン。そして、体全体がとうめいな感じで、まるでプラスチックのようなつやを帯びていた。」と上から下までじっくりと観察し、長い髪を束ねながら岩の上に立つその姿を「海のあわから生まれてきたというギリシャ神話の美の女神、アフロディーテ」と例えている。

夜の海

光太郎と気分転換に訪れた夜の海岸では、お互い水着も着用せず、裸のままで夜の海を遊泳している。

最初は、光太郎と岩の上に座り、潮風に当たって星を眺めていたが、次第に泳ぎたい衝動にかられてきた亜矢子は、急に立ち上がり、「私、泳ぐわ。」と宣言すると、いきなり脱衣を始めてしまう。

亜矢子の突然の行動に驚いた光太郎は、「だって水着は……?」と心配するが、「私、そんなこと、気にしない。」と構わず脱衣を続けて、あっという間に生まれたままの姿となり、それを隠すことなく光太郎の前にさらけ出す。


生まれたままの姿の亜矢子

自分の裸体に見とれている光太郎へ振り向くと、「一緒に泳ぎましょうよ、ね。」とほほえみながら、先行してみごとなダイビングで夜の海へおどりこんでバックストロークの泳法で夜の海を泳ぎ始める、

亜矢子に触発された光太郎は、自らも着ているものをかなぐり捨て、亜矢子を追って海の中に飛び込む。光太郎は亜矢子を「海のニンフ」、自分を「海の神ネプチューン」と例え、「必ず、あの人をおれのものにしてみせる。」と決意して、彼女のもとへ泳いでゆく。

光太郎と合流したあとは、笑い声をあげながら、水をかけたり、沈めっこをしたりしてじゃれ合いながら、仲睦まじく夜の海でのひとときを過ごす。



その中で、亜矢子は光太郎の胴に自分の足をからませて、水中で光太郎と肌を密着させる。そして、そのまま反転して光太郎を水の中に引きずりこませて、自らもで水の中へ消えてゆく。

水面に浮かんで大きく息をつく光太郎に、四、五メートル先にポカッと顔を出した亜矢子がポカッとうれしそうに手を叩いてはしゃぐ様子を見せている。

この夜の海での出来事は、亜矢子と光太郎にとって至福のひとときとして心に残ることになる。

正体

実は父親の開発した遺伝子を組み込まれて怪魚人へと変身するように改造手術を施されている。さらに、自分の意志とは関係なく変身してしまうため制御ができず、その際の記憶もない。



光太郎から自分がサイボーグで人を襲う怪人と告げられた際は、号泣し父を問い詰め、共に心中を図ろうとするが三神官に妨害され、再改造のために回収されてしまう。

三神官はターゲットを南光太郎こと仮面ライダーBLACKとしていたが、見境なしに人を襲うために亜矢子を回収し、ゴルゴムの意思を埋め込むための再手術を施して、「MADソルジャー」となる。

亜矢子はゴルゴムの刺客として光太郎と対峙し、死闘の末、最終兵器であるX戦レーザーを発射する。しかし、亜矢子の奥底にある光太郎への愛が上回ることでレーザーを外し、同時に体は崩壊してバラバラの原子となり、放射能の透明な炎につつまれながら亜矢子は昇天してゆく。